想い出の結婚指輪、時計が手元にあります。骨壷に入れていい!?

現役火葬場職員の火葬ディレクターTMです。

「手元の想い出つまった結婚指輪やプレゼントした時計やネックレスを骨壺へ入れてあげたい」と思っていたり、悩んでいたりしませんか?
でも記事を読めば、解決できるんです!

そこで今回は、収骨の儀について愛用品のお品を収め方を、この歴約10年の私がご紹介していきます。
これを知れば、あなたも後悔なく収骨を終えることができますよ。

本記事では、指輪や時計など愛用品を骨壷に入れる際の注意点や適切な方法について解説します。また、愛用品を骨壷に入れる意義や故人との思い出を大切にする心構えについても紹介します。これらの情報を通じて、故人への想いを形に残す方法や、愛用品を骨壷に入れる際の配慮を理解し、故人とのつながりを大切にすることができます。

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火葬困難なものはお柩へいれないでください

火葬困難なものはお柩へいれないでくださいの画像
火葬困難なものはお柩へいれないでくださいの画像

以前の記事で火葬ディレクターとして「骨が痛む!?こんな副葬品はお柩に収めないで!!」と書きましたが、火葬できないものに関しては、お柩に入れるのではなく、可能な限り骨壺に入れることをお勧めします。特に、ガラス素材や金属素材で作られたメガネは、ご遺骨に付着して損傷する可能性が高いため、骨壺に入れることが望ましいです。

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どんな品物を骨壺へいれるのか

愛用のお品を収めます

故人様の愛用品やお気に入りのものを骨壺に入れることは、その人の人生や性格を反映する大切な儀式です。骨壺には故人様のご遺骨が入っているため、愛用品やお気に入りのものを一緒に入れることで、故人様との思い出やつながりを大切にすることができます。
愛用品は、故人様が好んで使っていたものや、生涯を通じて特別に大切にされていたものが選ばれることが多いです。例えば、毎晩の晩酌を欠かさずにしていた方の場合、晩酌に使っていたお猪口を選ぶことができます。また、趣味やスポーツに熱中していた方の場合、その趣味やスポーツに関連するものを入れることもあります。腕時計や眼鏡、補聴器といった日常的に使っていたものも選ばれることがあります。

こんな珍しいお品物も収めます

一方、稀に賭け事がお好きだった方の場合、馬券やパチンコ玉を骨壺に入れることがあるようです。これらの愛用品やお気に入りのものは、故人様が生前に楽しんでいたものであり、故人様とのつながりや思い出を後世に伝える重要な役割を果たします。
故人様の愛用品を骨壺に入れる際には、火葬場や葬儀社との連携が必要となります。骨壺が小さい場合や、ご遺骨の量が多い場合は、愛用品を入れることができない場合があります。そのため、あらかじめ葬儀社や火葬場と相談し、可能な限り愛用品を入れることができるようにすることが望ましいでしょう。

お血脈を忘れずに

所属のご宗派の寺院よってはお血脈という簡単にいうお葬式をして仏弟子になりましたよという正方形の証明書を収める必要があります。
お血脈とは、仏教の宗派によって異なるものの、お葬式を受けて仏教徒としての信仰を示す証明書のことを指します。お血脈を収めることで、ご遺族やご親族が後日、故人さまの納骨時にご住職にお渡しすることで、仏前にご先祖様を供養することができます。お血脈は寺院や葬儀社などで受け取ることができますが、所属する宗派によって異なる場合がありますので、事前に確認することが大切です。

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収骨の儀の時、愛用品を入れる際に注意点

収骨の儀の時、愛用品を入れる際に注意点の画像
収骨の儀の時、愛用品を入れる際に注意点の画像

出棺前にご準備を

収骨の儀の際に愛用品を骨壺に入れることができますが、その際には注意が必要です。葬儀が終わり、火葬場へ移動する際には、トレイを使用することができず、多忙な状況に陥ることが予想されます。このような状況では、愛用品を忘れることが多くなります。特に納棺時に収めた品物をお花入れ時にお柩から移動する際には、喪主や施主の方々は挨拶や葬儀の指示などで多忙になり、注意が散漫になる可能性があります。

場合によりご遺骨を崩すこともあります

火葬場によっては、ご遺骨が多くてお蓋が閉まらない場合があるため、全ての収骨で副葬品を入れることができるとは限りません。そのような場合は喪主様(ご葬家)にご確認いただき、少しずつご遺骨を整えながら収めることもあります。ただし、ご遺族のご希望によっては、ご遺骨を崩さずに副葬品を入れない場合もあります。

ご自身で収めて頂く火葬場もあります

また、火葬場によっては、古くからのマニュアルで業務を行っている場合や、件数が多い場合には、ご帰宅後にご自身で覆いや風呂敷を開けて収める場合もあるかもしれません。そのような場合には、ご遺骨がこぼれないように十分に注意し、ゆっくりと開封してください。また、愛用品を収める際、基本的に火葬場が発行した「火葬許可証」という書類が入っています。その場合には決して触らずにそのままで封入しておくようにしてください。

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