自然と涙があふれてくる、、、現役火葬場職員として特に悲しいと思うこと

現役火葬場職員の火葬ディレクターです。
今回は火葬場職員として勤務してて特別に悲しいと思う「赤ちゃん(胎児)の火葬」について記事にしていきます。

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赤ちゃんの火葬について

胎児火葬はとても心が痛む業務の一つです。赤ちゃんは生まれてきたばかりの命であり、その亡くなり方が特別なものであるため、ご家族のお気持ちを察することは本当に難しいです。また、第一子を亡くしたご家族は、それが初めての経験であるため、心の傷も深く、立ち直ることができないこともあります。

火葬業務に従事する上で、胎児火葬は特に心理的な負担が大きい仕事の一つです。特に、初めてのお子さんを亡くされたご家族からの依頼もあり、その悲しみや切なさを察すると心が痛みます。ご家族のお気持ちに沿った丁寧な対応が求められることから、胎児火葬においては職員の心理的な負担が非常に高いと言えます。

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子供用の火葬炉がなく、大人の火葬炉しかない場合はどうなる

火葬業務において、胎児火葬に特化した炉がある場合は、その炉を使用することでご遺骨を残すことができます。しかし、多くの場合は普通の大人用の火葬炉を使用するため、火力の調整が難しいことがあります。特に、早産である場合には、灰しか残らないことが多く、残したいご遺骨がある場合には火葬技術管理技士の資格や火葬場職員の経験や日々の勉強が生かされます。

培われた技術や知識が必要

火葬場職員には、胎児火葬においては特に細心の注意が求められます。比較的大きな遺骨である頭部、骨盤、大腿骨などの小さなご遺骨を残すことが、職員の責務であり、技術の見せ所でもあります。このような細かな作業は、火葬技術管理技士の資格や豊富な経験、日々の勉強によって培われた技術や知識が不可欠です。

火葬場職員は、ご遺族の気持ちに寄り添い、尊厳ある火葬を行うことが求められます。胎児火葬においては、職員の心理的な負担が大きく、繊細な作業が必要とされるため、職員の専門性が求められます。また、火葬業務においては、職員が遺族に対して一定のサービスを提供することも重要な役割の一つです。

火葬時間の選定は慎重に

火葬時間は、早い時間帯に指定することで、火葬場職員も時間の許す限り、お別れの時間を通常より長く取ることが可能になります。ただし、火葬時間が中盤や終盤になってくると、運営上の都合で、他の葬家と時間が重なったり、収骨が始まったりするため、お別れやお花入れ、お言葉を掛けること、お見送りができなくなってしまうことがあります。そのため、葬祭業者さんや火葬場とよく相談して、火葬時間を決めることが大切です。

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赤ちゃんの収骨方法はどうするの?

赤ちゃんの収骨方法はどうするの?の画像
赤ちゃんの収骨方法はどうするの?の画像

赤ちゃんの火葬は、大人の火葬とは異なるプロセスがあります。一般的に、赤ちゃんは小さく、葬儀や告別式を行うことは少ないため、ご自宅から火葬場へ直接来られることが多いです。また、収骨の方法も地域や火葬場の構造によって異なります。

赤ちゃんに寄り添って

火葬場で働く火葬ディレクターの一人として、私たちは赤ちゃんの火葬に対する特別な配慮をするように心がけています。例えば、火葬炉を開けた時にご遺骨が残っていれば、他人のわたしが収骨を行うより、1本の箸でもいいので、ご両親・ご親族にお骨を拾って頂くように配慮をします。そして、時間が許す限り数回にわたって収骨をして頂きます。

ご家族にも寄り添って

ただし、ご遺骨が灰になってしまった場合は、お母さんやお父さんの手で収めて頂く方法を取ります。その際には、ご家族に十分な時間を与え、丁寧に説明しながら対応しています。赤ちゃんの火葬は、大人の火葬に比べて時間が短い傾向がありますが、その時間の中で私たちはできる限りご家族に寄り添い、少しでも心の支えになれるように努めています。

火葬場での赤ちゃんの火葬は、ご家族にとって非常につらいものです。収骨の時間も実質は5分に満たないです。しかし、その一瞬でも私たちの対応や配慮が、ご家族の心の傷を少しでも癒すことができれば、それが私たちの大きな幸せです。

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