現役火葬場職員の火葬ディレクターです。
「普段気にすることが少なくなった六曜の友引(ともびき)、お葬式は避けると聞くけどなんでだろう」と思っていたり、悩んでいたりしませんか?
でも記事をすれば、最後までよく終わると解決できるんです!
そこで今回は、六曜の友引について誤解や疑問を、この歴約10年の私がご紹介していきます。
これを知れば、あなたも知識が増えますよ。
2023年2月20日のカレンダーには?
六曜とはどういう意味か
歴注に一つで先勝(せんしょう/せんかち)・友引(ともびき)・先負(せんぷ/せんぶ/せんまけ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(たいあん)・赤口(しゃっこう/しゃっく)の6種類の曜です。
友引は、朝晩は吉、昼は凶と言われ、勝負の決着がつかない良くも悪くもないとされる日です。留連(立連)を原義とし、もともとは「共引き」の意味である。陰陽道で、ある日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとする「友引日」というものがあり、これが六曜の友引と混同されたものと考えられている。
友引に葬儀を行うと、友が冥土に引き寄せられる(=死ぬ)
友引の考えは諸説ありますが、一番多い答えが「友」を「引」いてしまうからと言われています。
友引とは、六曜という中国の占いの考え方の一つです。
中国の六曜には「先勝・友引(ゆういん)・先負・大安・仏滅・赤口」の6種類があります。とは全く関係のない「友曳(ともびき)」との混同といわれている場合は多いです。
友引に葬儀を避ける俗信は本来は六曜とは全く関係のない友曳()との混同といわれており、友曳は十二支の該当日に友曳方の方角へ出かけたり葬儀を営むことを避ける習俗で音が同じことから混同されたものとみられている
現在、火葬の件数を増加傾向にある火葬場では友引の休場を廃止する、夏や冬の繁忙期に決まった日を開場する場合など火葬場も増えています。
日本では迷信を避ける傾向がありますので、実際の火葬を行うのは直葬、無宗教葬など導師、聖職者、神職がいない場合が多いです。
ジンクスは地域差はありますが、葬儀を避ける俗信があります。
仏教との直接的な関係はない
仏滅や友引といった言葉は、仏事と関連しているように見えますが、実際には仏教との直接的な関係はありません。これらの言葉が仏事と関連しているように見えるのは、当て字によるものです。仏教では、占いを盲信し、本質をおろそかにすることで逆に悪い結果が生じる可能性があるため、占い自体を否定しています。
特に、日本仏教の宗派の一つである浄土真宗では、親鸞が「日の吉凶を選ぶことはよくない」と和讃で説いています。このため、浄土真宗では迷信や俗信を否定し、仏教の教えにおいては、物事が因果関係によって決まるとしています。六曜が直接原因として物事を左右することはないとされています。
仏教の立場からすると、人々が仏滅や友引などの言葉に過度にこだわることは、教えの本質から外れるとされています。その代わり、因果関係を重視し、自己の行いや心が物事の成否に影響を与えると考えられています。
実は友引の休場にはもう1つ大事な役割はあります。
メンテナンスや修繕が必要です
火葬炉は、故障が起きないように定期的な点検やメンテナンス、修繕が行われ、万全を期して運営されています。また、普段の作業ではできない床や壁面、排気用換気扇の清掃やワックス掛けも定期的に行われます。
待合室の大規模清掃も実施され、エレベーターや自動ドアが設置されている火葬場では、定期検査が行われます。また、霊柩車を所有している場合は、3か月点検や12か月点検(車検)も必要です。
一部の火葬場では、老朽化が進んでおり、メンテナンスが必要となることがあります。このような場合、メンテナンス日を友引休場として設ける火葬場が多いです。これにより、火葬場の施設や設備が整備され、円滑に運営されることが確保されます。
Wikipedia,「六曜」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%9B%9C
(参照2023-3-04)
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